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再びバラ色の雲は流れるか

ブラジル風バッハ5番を初めて練習したときは
歌詞にあるバラ色の雲が美しい透明で夢のような空間に流れたものだった。脳裏に。

ところが練習を重ねるにつれ、音楽に感動することより
声が出るとか出ないとか喉が腫れるとか、今日は駄目かも、とかの恐怖。
練習のたびに恐怖にさいなまれ。
9人のチェロとのアンサンブルなんて、ありがたくももったいない機会。
失敗したらどうしようという恐怖。
さて、再びバラ色の雲は透明な空間の悠久の大地に流れるのか。

冒頭のピツィカートはさざ波。低音部は大海原のうねり。
黒に近いほどの深い青さの海をこえて移民してきた彼女。
寄り添うチ1番チェロは波を切る船なのか、翼で風を切る海鳥か。
回想につづく眼前のブラジルの大地の美しさ。
「残酷なまでの郷愁」という歌詞につづく、再びの風景の描写の繰り返し部分がフォルテなのが理解できなかったが
チェロの9人の演奏を聞いて、海嘯のような海鳴りのようななだれこむ音型に、
この部分がフォルテである意味が分かった気がした。
そして最初のメロディの繰り返し。
ちょっと解釈についてアンサンブルの人たちと語りたい気もしたが、自分のイメージを押し付けてはいけないと思うし、
演奏で示すことができたらそれが一番、とも思う。
そこまではとても及びもつかなくて、
なんとかフツーに歌えたら、(フツーって何)、と思うのだが
苦悩するあまり、一周まわってなんだか楽しくなってきたぞ。

うまく行かなかったとしてもごめんね。
しなチェロのみなさま。
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プロフィール

HAL

Author:HAL
40代も後半になってからチェロを習い始めました。
7年が経ちました。7年ですって、あらまあ。
構えから見直してます。

(上の画像の天使には、毒を吐かないよう見張ってもらってます)

合唱はもっと昔から歌っています。
合唱なのよ。ソロ経験なんてほとんどないのよ。

先ごろ初めてチェンバロを弾いた。やったあ♪

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